本町の冬の風物詩であるワカサギ釣りについては毎年多くのお客様が来町され、賑わいを見せております。ワカサギについては観光客の方々に釣りを介して楽しんでいただいている資源である一方、絶滅危惧種であるイトウの主要な餌でもある一面ももっています。これらのことから、ワカサギを持続的に保持するため、昭和43年からワカサギ卵の放流事業を行っております。しかし、卵を湖に直接放流しているため孵化率が不透明であることが懸念とされていました。また、例年ゴミの不法投棄や一酸化炭素中毒事故等も発生しており、釣り場の環境保全についても1つの課題となっております。
つきましては令和2年度より北海道市町村振興協会の補助事業を活用し、ワカサギ卵の孵化機のリース及びその他ワカサギの保全、釣り場の環境向上、新たなルールづくりに向けた調査研究を実施しておりますので、ここではその取組を皆様にをご紹介いたします。
①研究会の設立について
上記課題を解決に向けるため、「かなやま湖・空知川観光資源持続的保全調査研究会」を設立しました。構成員には町をはじめ、観光協会、商工会、イトウ保護団体である「ソラプチ・イトウの会」や町内観光事業者の他、オブザーバーやアドバイザーには様々な関係機関様に
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研究会の目的はワカサギ・イトウ等を観光資源として捉え、持続的に資源確保、環境保全を可能とするよう新たなルール、フィールドづくりに向けた調査研究を進めるものとしており、現在まで3回の研究会議を開催しております。
第3回研究会議の様子(令和3年7月27日開催)
〇第1回研究会議【令和2年12月22日開催】
〇第2回研究会議【令和3年 2月26日開催】
〇第3回研究会議【令和3年 7月27日開催】
②取組状況について
会議資料と重複しますが取組内容の一部についてご紹介いたします。
Ⅰ,孵化機を使用したワカサギ卵の孵化作業について
孵化機へのワカサギ卵投入
卵から孵化したワカサギの稚魚
稚魚の放流作業
Ⅱ,一酸化炭素中毒事故防止に係る啓発活動について
一酸化炭素中毒事故防止啓発活動
(町観光協会、町内アウトドア事業者、金山ダム管理支所、富良野警察署、町)
Ⅲ,環境整備活動について(放置テント撤去、ゴミ拾い活動等)
放置テント撤去作業
不法投棄されたゴミ
今後もワカサギの持続的な確保及びワカサギ釣り場の環境向上に向けた取組を行って参ります。
③その他
ワカサギ釣り及び自然環境については、お越しいただく皆様には魅力を楽しんでいただく一方、ゴミの適切な処分等の環境保護においてもご協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。
この事業は北海道市町村振興協会の市町村振興宝くじ(通称:「サマージャンボ宝くじ」)の収益金を活用しております。