市町村森林整備計画について
森林は木材を生産する機能以外にも、水質浄化や水資源を確保する機能、土砂の流出・崩壊を防止する機能、動植物の生息場所となることで生物多様性を保全する機能、景観形成や保健・文化・教育的機能、二酸化炭素を吸収・貯留することで地球温暖化を抑制する機能といったように、様々な機能を有しています(森林の多面的機能)。
しかし、森林は一度荒廃してしまうと、その復旧や機能の回復には長い年月がかかってしまうことから、計画的・長期的な視点で適正な管理を行うことが重要であり、そのための仕組みが「森林計画制度」となっています。
「森林計画制度」では、国が策定する森林・林業基本計画と全国森林計画に基づき、都道府県等によって地域森林計画が策定され、更にそれらに基づいて市町村が市町村森林整備計画を策定するという体系となっており、それぞれの地域特性や行政レベルに整合するように作られています。
市町村森林整備計画は5年ごとに樹立する10ヶ年の計画で、市町村の森林関連施策の方向や、森林所有者が行う伐採や造林などの森林施業に関する規範等が定められている、地域の森林・林業の基本となる計画です。
森林計画制度や市町村森林整備計画についてもっと詳しく知りたい方は、下記の林野庁及び北海道のホームページもご覧ください。