南富良野町イトウ保護管理条例
南富良野町イトウ保護管理条例

 

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【イトウとは・・・】

 イトウは、サケ科魚類に属する国内最大級の淡水魚です。大型のものでは体長が1m以上にも成長します。体長が1mに達するには15年前後の年数を要します。 また、河川内食物網の頂点に位置する最高次捕食者で、上流域から下流域まで広大な流域に生息し、成長段階に応じて様々な環境を利用します。体長15㎝程になるまでは主に水生昆虫を食べ、体長が30㎝を超えると主に魚を食べます。大型の個体はネズミなどの小動物を食べることもあります。つまり、イトウが健全な状態で生息していることは、その流域の生物多様性が維持されており豊かな自然環境が保たれていることの証と言えます。

イトウの生態についての詳細はこちら(PDF 4.16MB)をご覧ください。

 国内にける野生イトウは、過去には北海道の全体に、本州では岩手県や青森県の一部に生息していましたが、現在では北海道の限られた地域にしか生息していません。1950年以降の高度経済成長に伴い、その個体数が急激に減少し、現在では環境省レッドリストの絶滅危惧種ⅠB類(近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)に指定されています。しかし、法的な保護措置はほとんどなされていません。

 

【イトウの保護について】

◇南富良野町イトウ保護管理条例
  町では、多様な自然環境の象徴であるイトウの保護対策として、平成11年から平成20年までの10年間にわたり、北海道内水面漁場管理委  員会にイトウの繁殖期である5月を禁漁にしていただくよう要請をし、委員会支持によってイトウの保護を行ってきました。
その後のイトウ保護対策について北海道や有識者と協議し、イトウの資源保護をするうえで特に効果のある繁殖期の保護及び越冬期の保護を図るべく平成21年3月に「南富良野町イトウ保護管理条例」を制定しました。
イトウ保護管理条例(PDF 13.3KB)

 

●なぜイトウを保護するのか・・・
 この条例では、豊かな自然の象徴であるイトウが健全な状態で資源維持をしていることに多面的な価値を見出し、これを町民共有の財産として利用しながら次代に継承するとともに、生物多様性の保全と活力ある町づくりに寄与することを目的としています。
さらに、イトウを保護することは、その他生物を含めて多様な自然環境全体を守ることと同義です。イトウが生息し得る環境の保全は、物質循環の観点や森林が持つ多面的機能等を充実・維持させることです。このことは地球環境の保全に繋がり、人の生活環境を維持・改善することに寄与します。以上のことから、イトウを保護することに意義があると考えています。

 本条例では、順応的管理を目指しており、毎年保護区や保護期間を設定し、この区域・期間における採捕(釣りを含む)の自粛をお願いしています。 資源維持のためにご協力のほどよろしくお願いします。
平成28年度 イトウ保護区・保護期間(PDF 1.31MB)

 

◆南富良野町森林・林業マスタープラン
 本町は総面積665.52k㎡のうち約90%を森林が占めています。この森林の総合的で持続的な利用をしながら、森林の持つ多面的機能を維持し地域の活性化に資するよう、平成23年度「南富良野町森林・林業マスタープラン(PDF 4.26MB)」森林の取扱いの基本方針を定めました。
 マスタープランでは、『健全な森林の育成』、『林業と環境保全との調和』、『元気な森林・林業のまちづくり』を目標に、重点的に取り組む事項として7つの具体的プランを策定しました。この7プランの中には『イトウを守る森林整備プラン』を盛り込んでいます。

南富良野町は、『南富良野町イトウ保護管理条例』に基づき、イトウの個体保護だけでなくその生息環境やエサ資源などの面から総合的に環境保全するよう進めています。

 

 

◆その他関連サイト

 北海道内の各地域においてイトウの保護に関わっている団体が相互に情報交換を行い、イトウ保護に向けて積極的に活動しています。

 北海道イトウ保護連絡協議会

 

 北海道 環境生活部 環境局生物多様性保全課ではイトウ保護のためにリーフレットを作成しています。こちらからダウンロードすることができます。